· 

私が子どもの不登校を受け入れるまで③

私はそのころフルタイムで仕事をしていました。学童には行かず自宅に母(子どものおばあちゃん)が来てくれていたので放課後は友達と遊んだりだりきょうだいと過ごしたりしていました。ある日母から慌てた様子で電話が入り子どもがランドセルもすべて置いたままで学校を飛び出して帰ってきてしまった。理由を聞いても泣いているだけで何も話さない、と。母のただ事ではない感じから職場を早退させてもらい帰宅。

 

子どもはだいぶ落ち着いていたので話を聞くと5時間目の体育館で授業中に「いつもの仲間」数人が注意を受けその場に正座をさせられ先生が戻るまでそこにいるようにと言われたとのこと。皆素直に従っていましたが授業が終わっても担任が戻ることはなく何かがプチッとはじけたように気づいたら家まで走っていた。おばあちゃんの顔を見たらホッとした…。

 

もう、夕方でしたが置いてきたランドセルを取りに学校に行きました。驚いたことに担任はもう帰っていてたまたま残っていた校長先生に事情を伝えました。校長先生は謝罪と、担任に連絡すると約束してくれました。翌日担任から電話で「正座をさせていたことをうっかり忘れていた。教室に「いつもの仲間」いたので全員いると思っていた。ランドセルが置いたままなのは気づかなかった」などと話した後「お宅の子どもが逃げ帰るから自分が校長に注意された。親が甘やかすから忍耐がないんだ。」と。担任自ら「学校に来なくていい」と発言。

 ものすご~くびっくりしてしまいました、私。あきれるやら怒りの感情やらグチャグチャになりました。

 

子どもに「明日から学校にいかなくていいよ」と改めて子どもに伝えたら今度は安心した顔をしていました。

そして私は「不登校児の母」になったのでした。

 

「不登校を受け入れるまで」了