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ひきこもりの背景・学生編

前回のブログで「ひきこもりは病気ではなく状態、状況です」と書きました。

今回は学生編でほんの一例ですが背景を考えたいと思います。

 

40代以上の方は電話という通信機器にしても家に固定電話があり、徐々に携帯電話に移行した世代ではないでしょうか。

学生の頃、電話が直接相手につながるとか、ましてSNSを介した友達関係を築く、なんてことはあり得なかったですよね。

ところが今の子ども達は小さい頃からスマホがあって、SNSで容易に誰とでもつながれるし、顔も見たことはないのに「友達」と言ったりします。オンラインゲームでも見ず知らずの人と一緒にプレーをできたりもします。

 

ラインというツールはは便利だけど学校の友達でも「既読スルー」はダメ、とか即レスしないとグループから外される、とかなかなか大変な環境だと聞きます。友達関係を維持するのにもなかなかのストレスでしょう。SNSの世界は便利な反面危険なものでもあります。いじめの原因になることだってあります。

 

そのうえ学生は勉強をしなければなりません。進学するにも成績は大事。内申点を少しでもあげるため部活はもちろん、委員会に関わったり、ボランティアをしたり、英語検定や数学検定などの資格習得のための勉強も励みます。そのうえ塾や習い事もあります。

学生だから、子どもだから、といっても生身の人間なので疲れますよね。

 

今の子ども達は周りに合わせることはある意味得意です。仲間外れになるのが怖いから。特に女の子はSNS状の付き合いを大事にします。ライン即レスするし、返信スタンプにも「感じ悪くないかな?」って悩んだりします。「既読スルー」されるとさっき送った内容やスタンプが相手の気に障ったんじゃないかって不安で返信が来るまでスマホを手放せなくなったりします。

 

親の学生時代と比べても今の子ども達が置かれている環境はかなりストレスフルだとは思いませんか?

友達のことや成績のこと、身体の具合が悪くなったり、きっかけは些細なことでもプチッて心の糸が切れて「休みたい!」「(学校に)行きたくない」。って思っても不思議ではないですよね