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ひきこもりの背景・社会人編

今回は社会人、といっても学校を卒業して就職後数年経った感じの年齢。20~30代の若者世代の一例です。

 

就活を経て内定をもらい新入社員として社会人になれば親も子もひと安心します。それが名の通った会社であればなおのこと喜びもひとしおでしょう。

 

しかし終身雇用制も崩壊しつつある現代の職場は今の親世代が新人時代を過ごしたような雰囲気ではないです。セクハラ・パワハラ等のハラスメントに気を使うあまり気軽に話ができない職場もあります。

上司も新人への対応は相当気を使っていると思いますがそれでも会社は仕事をするところ。今の会社はも悪くも個人主義なのです。

新人だからといって優しくしてくれるのはほんのわずかな期間です。新人でも仕事の成果を求められます。

 

学生時代いかに成績が良くても「仕事は結果」。結果を出せなければ「使えない人」呼ばわりされることも。

うまくいかないのはなぜだろう、こんなはずじゃなかった、どうしたらいいんだろう?つらい、シンドイ、といった悩みを相談できる人や場所があればよいですが、もし、そんな環境になければ悩みも不安も自分で抱えてしまう可能性があります。

 

最近はコンプライアンスの部署がある会社も増えつつありますが中には「名ばかりコンプライアンス」であることも少なくありません。

本人が訴えても形式的な処理で終わるケースもあります。正規社員ならまだ立場が守られていますが非正規社員だと社内コンプライアンスを利用できないケースもあります。

 

また、入社して3年以内に退職する人も多いです。「自分には合わない」「やりたかった仕事と違う」など理由はいろいろですがその後の転職がうまくいかずとりあえず非正規やアルバイトを繰り返すパターンもいまや珍しくありません。学生時代に優秀だった人や会社名で就職先を選んだ人、(「就職」ではなく「就(会)社」)にその傾向が高く見られます。非正規やアルバイトが悪いわけではありませんが職場を転々とするうちに身体も心も疲弊してしまいます。そしてある日ちょっとだけ休むつもりだったのが気がついたらひきこもりの状態に…って感じになったりします。