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ひきこもりの背景:中高年編

中高年のひきこもりは若年層時代から引き続きひきこもっている場合と自分の予想外の事態からひきこもりになっていく場合があります。

例えば派遣切りや継続雇用をされなくなったり、倒産等でやむなく失業。若い頃とは違う気持ちから決断する転職。親の介護をするために退職など要因が多岐にわたります。転職も若い頃とは違いキャリアを積んだだけ年もとっています。

 

求人も自分が就きたい業種があっても大抵の場合年齢制限があります。もちろん表立っての年齢制限は違法なので求人票には「年齢不問」としますが会社の本音は人件費も抑えたいし若い人の方が「扱いやすい」と考えているところは多いので履歴書送付後面接に行きつければラッキー。もちろん特殊な専門的な職業なら年齢は関係なかもしれませんが資格や実務経験などを求めれれるので中高年からの正社員の道は険しくなります。

 

介護で退職した場合は親を看取るまでか施設には入れるまでの期間の差によりますが一定期間定職につかないわけなので「無職」になります。

雇用保険(失業保険)はすぐに働けるか、働ける状態にある人が対象なので手続きで正直に「介護中なのですぐには働けない」などと言ったら支給対象から外されます。

 

お酒やタバコ、パチンコや競馬などを楽しみにしている人もいるでしょう。求職活動がうまくいかなかったり介護生活が疲れたりお金の心配をしないといけなくなったりするうちに「楽しみ」の範囲を超えて「依存」してしまうとちょっとだけ…今日だけ…と思っているうちに気がついたら生活リズムが狂ってきて気がついたらひきこもり状態に、ということもあります。

もちろんこれはだだの一例です。